定期接種④(小学生〜高校生)

小学生から高校生にかけて、男児は日本脳炎ワクチンと2種混合ワクチンが、女児はそれらに加えてHPVワクチン接種があります。 本ページでは小学生〜高校生にかけてのスケジュールについてご案内しています。
  • 2023/04/01更新

小学生から高校生までの接種のポイント

  • 小学生〜高校生で2〜3種類のワクチン接種がありますが、いずれも小学生のうちに接種(開始)可能です
  • 接種時期になったワクチンをなるべく早めに受けていきましょう

ワクチンごとの接種時期

日本脳炎ワクチン

  • 1シリーズ合計4回接種のうち4回目を2期接種として受けます。
  • 9歳になり次第接種を受けましょう

2種混合ワクチン

  • 乳児期に接種の4種混合ワクチンからのシリーズで、2種混合ワクチンとしては1回接種のみです。
  • 11歳になり次第接種を受けましょう

HPVワクチン

  • HPVワクチンは1シリーズ2〜3回接種で、接種完了に5〜6ヶ月かかります。
    接種は16歳のうちに完了する必要があります。
  • 12歳になり次第接種を受けましょう

3種混合ワクチンについて

  • 昨今学童期における百日咳の抗体保有率の低下が指摘され、同時期に患者数が多くなる事態も観測されています。
    これを受けて日本小児科学会は百日咳ワクチン接種を3種混合ワクチンとして小学校就学前1年間(4/1〜翌年3/31)11〜12歳に受けることを推奨しています。

    11〜12歳で3種混合ワクチン接種を受ける場合は2種混合ワクチンに替えて3種混合ワクチン接種を受けることになります。
    この時期の3種混合ワクチン接種は定期接種ではなく任意接種になるため接種費用は自己負担となります。

HPVワクチンについて

HPVとは

  • HPVはインフルエンザやSARS-CoV-2と同様にバリエーションがあり、その数は100種類以上になります。
    そのうち子宮頸がんの発症に関連すると考えられる13種類はハイリスク型、尖圭コンジローマなどの良性腫瘍の発症に関連すると考えられるものはローリスク型と分類されています。

HPVワクチンのバリエーション

  • HPVワクチンはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を防御することで子宮頸がんの予防を図るワクチンです。

    HPVのハイリスク型13種類のうち、16・18型の2種類で子宮頸がんの原因の約70%を占め、日本で最初に販売されたHPVワクチンのサーバリックス ®はこの2種類をカバーしました。続いて発売されたガーダシル ®はそれら2種類にローリスク型の6・11型も加えた4種類をカバーしました。

    2023年から定期接種に導入されたシルガード9 ®はそれら4種類に加えてハイリスク型5種類をカバーし、子宮頸がんの約90%を予防すると推定されています。

HPVワクチン同士の互換性

  • HPVワクチンは2〜3回接種で1シリーズです。

    シリーズ途中での製剤変更について、ワクチンのメーカーは途中で製剤変更しないことを推奨しています。
    これは製剤変更に伴う効果や安全性について十分なデータがないためです。

    一方で定期接種の実施主体である芦屋市は原則的には製剤変更しないことを推奨しつつ変更は可能であるとしています。
  • 製剤変更することによるメリットがあるのか?
  • 製剤変更することによるデメリットがあるのか?
  • のいずれの判断材料もない現時点においては、当クリニックとしましてはご要望・お申し出がない限り原則に基づいて途中での製剤変更は行いません。

シルガード9 ®の接種スケジュール

  • シルガード9®
  • 接種開始年令によって接種回数が異なる
  • 2回接種対象年齢でも、1回目と2回目の接種間隔によっては3回目接種が必要となる
  • ことに注意が必要です。
  • 接種スケジュールにおける「○ヶ月」とは日数的な幅があります。
    例えば「1ヶ月」とは翌月の同じ日から翌々月の同じ日の前日までを指します。
    また「同じ日」が月末で存在しない場合はその翌月の1日を指します。

    【例】
  • 1/15から1ヶ月
     → 翌月の同じ日…2/15から
       翌々月の同じ日の前日…3/14まで
  • 1/31から1ヶ月
     → 翌月の同じ日…2/31 → 3/1から
       翌々月の同じ日の前日…3/30まで
  • 12/31から1ヶ月
     → 翌月の同じ日…1/31から
       翌々月の同じ日の前日…2/30 → 2/28(2/29)

接種申込方法

WEB予約がスムーズです

  • 芦屋市民の方は診療メニューから「ワクチン①(芦屋市民)」を、芦屋市外の方は「ワクチン①(芦屋市外在住の方)」を選択して下さい。

     予約は接種を受けられるお子様のお名前でお取り下さい。

接種希望ワクチンをお知らせ下さい

  • WEB予約時に「問診票」を開くと接種希望ワクチン申請フォームが開きます(実際の予診票ではありません)。
    そちらから接種希望ワクチンの申請をお願い致します。

    下記ボタンからもフォームが開きます。

予診票の事前記入をお勧めしています

  • 予診票は初回接種時なら4枚、2回目は5枚あり記入に時間がかかります。
    感染対策の点からも自宅で事前の記入をお勧めしています。

    ご希望の場合は事前に予診票をお渡ししますのでお申し出下さい。