兵庫県感染症情報センターからリリースされている週報から芦屋市・西宮市・神戸市の情報をピックアップして集計したものと、兵庫県のCOVID-19関連のデータを集計したものを配信しています。
一般感染症
一般感染症は今週全体的に増加傾向で、特に感染性胃腸炎・突発性発疹の動向が目立つ印象です。
インフルエンザはこの1年間で1週間あたり最高でも「2」でした。
COVID-19関連
本情報をお休みしている間に第6波がピークを超え、収束しつつある状況になりました。
情報再開とともにグラフの表示内容を変更しました。棒グラフは従来通り年代別のPCR陽性者数を表していますが、線グラフは死亡者数ではなくPCR陽性率に変更しました。
第1波以降、流行が訪れるたびにその規模は増加し続けています。例えば各流行期におけるPCR陽性者数のピーク値で見ると
- 第1波 → 第2波 … 326÷127=約2.7倍
- 第2波 → 第3波 … 1780÷326=約5.5倍
- 第3波 → 第4波 … 2811÷1780=約1.6倍
- 第4波 → 第5波 … 6672÷2811=約2.4倍
- 第5波 → 第6波 … 37626÷6672=約5.6倍
といった具合です。
数値そのものはデータを切り取るタイミングによって変化するので大した意味を持ちませんが、PCR陽性者数の規模の推移はグラフの各流行期の面積から直感的に理解できるかと思います。
現況について
- PCR陽性者数は第5波のピークの約1.8倍
- PCR陽性者数の低下傾向が鈍る様相
- PCR陽性者数がピークアウトしてもPCR陽性率があまり下がらない
といった点に留意すべきと思われます。
第6波のPCR陽性者の年代別構成比は
- 10歳未満が増加傾向
- 70歳以上が増加傾向
といった特徴がありそうです。
PCR陽性になると保健所から病状に応じて
- 自宅療養
- 宿泊療養
- 入院
と3種類の療養先が指定されます。
このうち入院患者数・宿泊療養者数と、死亡者数を示したのが上記グラフです。入院患者はさらに重症者と中等症以下に分けています。
第4波以降重症者が減少傾向と好ましい傾向を認める一方、死亡者数がかなり多いのが特徴的です。
重症者が減少する要因として
- ウイルスの遺伝子変異の結果
- 治療が進歩した結果
- ワクチン接種者が増えた結果
などが挙げられます。
その一方で死亡者数が多い要因として
- COVID-19感染に伴う基礎疾患の増悪による死亡
の可能性が指摘されています。
感染対策を続けましょう
感染者から咳などでダイレクトにウイルスをもらうのは「直接感染」です。これはマスクやメガネなどでブロックしましょう。
どこかに付着したウイルスが自分の手を介して感染するのは「間接感染」です。これは手指衛生(手洗い・アルコール消毒)でブロックしましょう。
3密は本来リスクが高くないものまで高くしてしまう状況です。やるべきことはこれまでと同じです。粛々となすべきことをなしましょう💪🏻
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