兵庫県感染症情報センターからリリースされている週報から芦屋市・西宮市・神戸市の情報をピックアップして集計したものを若干のコメントをつけて配信しています。
インフルエンザ
上図におけるインフルエンザの縦軸は右の軸です。
12月中旬にピークを迎えていますが、この2週間分のデータは医療機関が通常診療ではない時期である点に留意が必要です。
下図は直近1年間のインフルエンザの動向です。
ピークを超えた様相ですが依然絶対数は多く、マスク・手指衛生・換気などの対策は適切にしておきましょう。
溶連菌性咽頭炎
概ね横ばいという状況です。
下図は2019年1月〜2024年1月の溶連菌性咽頭炎の推移です。
2023年からの発生状況がかつてない規模であることが一目瞭然です。
溶連菌性咽頭炎は急性期の症状の強さも問題ですが、急性糸球体腎炎やリウマチ熱といった続発症が問題になる感染症です。
インフルエンザのような急激で強い発症に加えて、強い喉の痛みを伴う場合は本症を念頭に置く必要があります。
一般感染症としては、数少ない抗生剤を要するものですので疑わしい場合は速やかな受診をお勧め致します。
COVID-19
12月中旬から明確に増加傾向に転じ、概ね2023年6月と同程度の勢いで増加していると推定されます。
症状・重症化・後遺症などについて、ワクチンの接種回数に応じて程度・リスクの低減化を示すデータが出てきています。
基礎疾患がある方や高齢者はワクチン接種をより積極的にご検討下さい。
咽頭結膜熱(プール熱)
12月以降漸減傾向に転じています。
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