現在COVID-19の話題に隠れていますが、風疹は少数ながら持続的に感染報告されています。特に昨年は5年ぶりに先天性風疹症候群が複数報告され、警戒を要する状況です。
助成の経緯
風疹対策として若い世代は風疹ワクチンの接種を受けていますが、30〜50代男性に未接種の世代があり、その世代の風疹抗体保有率が低いことが判明しています。そのため同世代に対しては風しん第5期定期予防接種が実施されています。
一方女性の抗体保有率は高いのですが、男性の感染者数が増えれば女性の感染者数は増え、先天性風疹症候群の報告数も増加します。このためリスクが比較的高いと思われる女性を対象に本助成が実施されています。
助成の対象
- 風しんにかかったことがなく、妊娠を予定または希望する20歳以上の女性
- 風しんにかかったことがなく、MR・MMR・風しんワクチンの予防接種をうけたことがない妊婦の同居家族
下記の注意事項があります。
- 現在妊娠している方、その可能性のある方は接種を受けることができません。
- また女性は、接種前1か月間〜接種後2か月間は妊娠を避けることが必要です。
- 同居家族についてはその住所が母子手帳に記載されている妊婦の住所と同一の場合に限られます
- 昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性については本事業ではなく「風しんの追加的対策」が適用されます
参考ページ
- 国立感染症研究所「風疹とは」
- 国立感染症研究所「先天性風疹症候群とは」
- 芦屋市「風しんの追加的対策(風しん第5期定期予防接種)について」
- 芦屋市「風しん予防接種費用助成事業について」
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