芦屋市近隣感染症情報(8/20)

兵庫県感染症情報センターからリリースされている週報から芦屋市・西宮市・神戸市の情報をピックアップして集計したものと、兵庫県のCOVID-19関連のデータを集計したものを配信しています。

お盆休みをはさんだ2週間ぶりの情報で、いずれの感染症も横ばい〜減少傾向です。ただしこれらの数値はお盆休みに伴う医療機関等の稼働状況の影響を受けている可能性があります。

COVID-19関連

お盆休みの間にご報告内容を再検討しました。

あしやサニークリニックがお伝えすべき情報は

  • 現在どの程度流行しているのか
  • 流行は広がりつつあるのか/変わりないのか/収まりつつあるのか
  • 健康被害はどの程度のものなのか

という点で、こういった情報からトレンドを把握し、どの程度警戒すべき状況なのかを判断する一助になればと思っています。

日々のニュース報道のような短いスパンの発信ではなく、週報とすることでトレンド=傾向を理解しやすいようにしています。

また「ひょうごオープンデータカタログ」から年代別のPCR陽性者数を参照するようにしました。

棒グラフ

年代を10歳未満、10〜20代、30〜40代、50〜60代、70歳以上の5階層に分けています。

年齢的には50歳以上から重症化のリスクが上昇し始め、高齢になるほどリスクは上昇します。したがって50代以上、特に70歳以上の絶対数にご留意下さい

面グラフ

オープンデータでは集計日時点での

  • 宿泊療養者数
  • 入院中の中等症以下の患者数
  • 入院中の重症患者数

が公表されています。面グラフではこの内の入院中の重症患者数を表示しています。

線グラフ

宿泊療養者数・入院中の中等症以下の患者数・入院中の重症患者数の合計に対する重症患者数の割合を示しています。

2週間前の投稿でも記した通り、収束のフェーズになると中等症以下の患者はどんどん退院していくのに対し、重症者は入院が遷延するので重症率は大きく上昇します。このフェーズの重症率はトレンドの把握にはあまり有用とは言えないでしょう。

今週の状況

この2週間で検査数は4,324件 → 4,303件 → 4,071件と減少傾向が続き、PCR陽性者は326人 → 292人 → 257人と同じく減少傾向が続いています。また、入院・宿泊療養者数は309人 → 265人 → 290人で明確な減少傾向とは言えません。重症者は8人 → 14人 → 14人と増加し、1名が亡くなられました。

新規発症はピークを越えたと判断し得る推移ですが、世代別で見るとピークを越えているのは30歳未満のみです。30歳以上は減少しておらず今後の重症者・死亡者の推移は予断を許さないところです。

とはいえ予想としては30歳以上も遠からずピークを越えると思われます。