兵庫県感染症情報センターからリリースされている週報から芦屋市・西宮市・神戸市の情報をピックアップして集計したものと、兵庫県のCOVID-19関連のデータを集計したものを配信しています。
一般感染症
A群溶連菌性咽頭炎は増減を繰り返しながら8週間のトレンドとしては横ばいという印象です。高熱+強い喉の痛みにご注意ください。
RSウイルス感染症は著増中です。年少児の水っぱな+つらそうな咳にご留意ください。
また手足口病も著増中です。手足の赤い点々、のどの赤い点々にご留意ください。
なお今シーズンのものは手のひらや足の裏ではないところの皮疹が目立ったり、水疱を形成する傾向が強いように感じられます。
今週の懸念事項はインフルエンザの発生です。
直近の兵庫県の定点観測による報告数が「6」で、2020年5月28日以来2年ぶりに5以上が報告されました。本報告のうち3は芦屋市からのものです。
あしやサニークリニック内科は定点医療機関ではないので本報告数には含まれませんが、当クリニックでも最近の発生を把握しています。
また宝塚市では学級閉鎖があり、その他にも県内で集団発生の事例があるようです。
COVID-19関連
PCR陽性者数は先週の2.2倍と急増中です。PCR陽性率は約44%でした。
年代別構成比に目立った動きはありません。あらゆる年代が感染しているようです。
入院者数・宿泊療養者数もPCR陽性者と同様の動向です。
マスク着用の見解・推奨が変更されました
厚生労働省のマスク着用に関する見解・推奨が更新されています。
マスクはウイルス単体をブロックするものではありませんが、ウイルスを含む鼻汁・喀痰をブロックするため人から人へ伝播するウイルス量を減少させます。
材質や装着状況でウイルス減少効果に差はありますが、現時点でマスク着用は合理的な感染対策だと思われます。
なお、医療施設内は感染弱者が多い一方で感染者が集まりやすいという点で一般施設とは状況が大きく異なります。
発熱外来指定医療機関であるあしやサニークリニック内科は十分な感染対策が求められており、引き続きマスク着用は必須ですのでご理解・ご協力の程をお願い申し上げます。
感染対策を続けましょう
感染者から咳などでダイレクトにウイルスをもらうのは「直接感染」です。これはマスクやメガネなどでブロックしましょう。
どこかに付着したウイルスが自分の手を介して感染するのは「間接感染」です。これは手指衛生(手洗い・アルコール消毒)でブロックしましょう。
3密は本来リスクが高くないものまで高くしてしまう状況です。やるべきことはこれまでと同じです。粛々となすべきことをなしましょう💪🏻
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