兵庫県感染症情報センターからリリースされている週報から芦屋市・西宮市・神戸市の情報をピックアップして集計したものと、兵庫県のCOVID-19関連のデータを集計したものを配信しています。
一般感染症
RSウイルス感染症の速度を緩めながらも増加し続けています。年少児の水っぱな+つらそうな咳にご留意ください。
A群溶連菌性咽頭炎は増加・減少を繰り返しながら、8週間のトレンドという様相です。高熱+強い喉の痛みにご注意ください。
手足口病は2週連続で漸減しています。手足の赤い点々、のどの赤い点々にご留意ください。
インフルエンザは小康状態が続いています。
COVID-19関連
SARS-CoV-2検査陽性者数のグラフです。
今週は現場的にはピークを超えつつある印象でしたが、統計上も先週の1.05倍と急激に増加速度が鈍りました。来週は減少に転ずるものと予想されます。
年代別構成比のグラフです。
30歳未満が減少傾向なのに対して、50歳以上…特に50〜60代が増加傾向を増しています。
入院患者数・宿泊療養者数、そして死亡者数のグラフです。
死亡者数のピークは感染者数のピークよりも遅れることがあり、予断を許しませんが第6波よりも少なく済みそうな印象があります。
マスク着用の見解・推奨が変更されました
厚生労働省のマスク着用に関する見解・推奨が更新されています。
マスクはウイルス単体をブロックするものではありませんが、ウイルスを含む鼻汁・喀痰をブロックするため人から人へ伝播するウイルス量を減少させます。
材質や装着状況でウイルス減少効果に差はありますが、現時点でマスク着用は合理的な感染対策だと思われます。
なお、医療施設内は感染弱者が多い一方で感染者が集まりやすいという点で一般施設とは状況が大きく異なります。
発熱外来指定医療機関であるあしやサニークリニック内科は十分な感染対策が求められており、引き続きマスク着用は必須ですのでご理解・ご協力の程をお願い申し上げます。
ワクチンのポイントを知っておきましょう
現行のワクチンは新型コロナウイルス発生当初の武漢株を元に設計されたもので、速いテンポの変異を経てきた最新の株に対する有効性は当初より低下しています。
オミクロン株に対する有効性を評価項目別で見ると、感染・発症予防効果はやや大きく低下していますが、入院・重症化予防効果は相対的に保たれています。
また感染・発症予防効果についても接種後早期はある程度保たれています。
感染・発症しないのが最も望ましいことですが、過去最多の死亡者数を記録しているオミクロン株の流行期においては入院・重症化予防効果がそれなりに保たれている点に接種する意義があると考えられます。
感染対策を続けましょう
感染者から咳などでダイレクトにウイルスをもらうのは「直接感染」です。これはマスクやメガネなどでブロックしましょう。
どこかに付着したウイルスが自分の手を介して感染するのは「間接感染」です。これは手指衛生(手洗い・アルコール消毒)でブロックしましょう。
3密は本来リスクが高くないものまで高くしてしまう状況です。やるべきことはこれまでと同じです。粛々となすべきことをなしましょう💪🏻
Comments are closed