インフルエンザ
最初にまとめ

原因
インフルエンザウイルス感染症です
インフルエンザウイルスにはA、B、C型があり、流行するのはA、B型です。
A、B型はさらに細かく分類されて1シーズン中にこれらのうちの1つ、ないし複数が流行します。このウイルスには短期間で少しずつ変異するという特徴があることから免疫の監視から逃れやすく、毎年流行します。
飛沫感染が主体で、1〜3日間の潜伏期間を経て発症し、発症後3〜7日間ウイルスを排出すると考えられています。
ポイント
少しずつの遺伝子変異を連続抗原変異といい、それに対する大きなものを不連続抗原変異といいます。
不連続抗原変異を起こしたものは免疫システムにとって未知のウイルスのようなもので、大流行を起こして甚大な被害をもたらします。
1918年 スペイン風邪 ➝ 4,000〜5,000万人死亡
1957年 アジア風邪 ➝ 200万人死亡
1968年 香港風邪 ➝ 100万人死亡
近年では2009年のいわゆる新型インフルエンザが記憶に新しいところです。
基本的にはカゼと同じですが、発熱・頭痛・関節痛・倦怠感といった症状が一般的なカゼより強く出がちです。
また一般的なカゼがのどの痛みや鼻水などで始まり徐々に症状が増えていくのに対して、典型的なインフルエンザは最初から「ドーン!」と種々の症状が出揃う傾向があります。
一方「かくれインフルエンザ」と表現されるように、一般的なカゼと同程度の症状しか示さない事もまれではありません。
合併症として高齢者や基礎疾患をお持ちの方を中心とした肺炎や、乳幼児を中心とした脳症が知られています。