兵庫県感染症情報センターからリリースされている週報から芦屋市・西宮市・神戸市の情報をピックアップして集計したものを若干のコメントをつけて配信しています。
インフルエンザの縦軸は右であることにご留意ください。
インフルエンザ
インフルエンザ は依然として急増中です。
流行の指標である定点当たり報告数は
- 兵庫県 74.40(先々週46.65)
- 芦屋市 49.00(先々週40.33)
- 西宮市 52.31(先々週34.46)
- 神戸市 68.98(先々週46.06)
と芦屋市以外はいずれも先々週から概ね1.5倍に増加しています。
芦屋市だけ上昇幅が少ないのは医療圏が小規模のため年末年始の医療機関の稼働状況の影響を受けやすかったのかもしれません。
インフルエンザワクチンの接種は例年通り12月で一旦休止していますが、1月以降もご要望には対応中です。
ただし平時と同一価格での実施は困難なため、価格を改訂しています。
接種費用はリンク先(『任意接種 』)をご参照下さい。
COVID-19
COVID-19は過去1年間における最小レベルで推移中ですが、増加3週連続で増加中で、増加フェーズに入ったように思われます。
新型コロナワクチン定期接種
新型コロナワクチンは2024/4/1から接種費用が自己負担となる任意接種に移行しました。
一方2024/10/1〜2025/1/31の期間において定期接種 が実施中で、対象者は¥3,260(当クリニック通常価格¥14,800)で接種が受けられます。
対象者の概要は以下の通りです。
- 65歳以上の者
- 60歳以上65歳未満の心臓・腎臓・呼吸器障害やヒHIVによる免疫の機能障害を有する者
当初ほどの発症予防効果は得難くなっていますが、最近では
- 急性期の重症化・入院・死亡リスクの低減
- 亜急性期〜慢性期のいわゆるコロナ後遺症(long COVID)のリスク低減
が重視されています。
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎は短期的に増減を繰り返しており把握が難しいところがありますが、明確に減少傾向へ転じたとは言えない状況が続いています。
マイコプラズマ肺炎の流行状況は定点報告数という指標で把握します。
定点報告数とは一医療機関あたりが一週間でその感染症だと診断した患者数のことで、報告は指定医療機関のみが行っています。
今週の定点報告数はNHKの12/15集計分では
- 全国平均 1.52(先々週1.81)
- 兵庫県 1.14(先々週1.29)
でした。
12/19の兵庫県発表分では
- 兵庫県 1.00(先々週1.14)
- 西宮市 2.00(先々週0)
- 神戸市 1.67(先々週0)
と緩徐に減少中という状況です。
溶連菌性咽頭炎
溶連菌性咽頭炎は9月末から下げ止まりの様相です。
現状は例年で言えば最も流行している時期よりも多い水準です。
迅速検査だけで診断しにくいのが溶連菌性咽頭炎の難しさですが、強い喉の痛み・高熱が揃った時は受診されるのがいいでしょう。
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