芦屋市・西宮市・神戸市の感染症情報(09/16)

兵庫県感染症情報センターからリリースされている週報から芦屋市西宮市神戸市の情報をピックアップして集計したものを若干のコメントをつけて配信しています。

芦屋市・西宮市・神戸市の感染症動向(2026年1月〜3月):COVID-19、A群溶連菌咽頭炎、インフルエンザ、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱の週別報告数推移グラフ。左軸はインフルエンザ以外の症例数、右軸はインフルエンザ症例数を示し、2月中旬にインフルエンザがピークとなった後に減少し、溶連菌感染症やCOVID-19、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱の推移とあわせて地域の感染症動向を示している。
  • インフルエンザ:前週(95件)から242件へ急増し、約2.5倍となりました。3週間で37件から242件まで増えており、流行の立ち上がりが急速に加速しています
  • COVID-19:前週(60件)から79件へ増加し、3週連続の増加となりました。7月のピーク(82件)に近づいており、再び高い水準となっています
  • RSウイルス感染症:前週(40件)から47件へ増加し、4週連続の増加となりました。直近8週間で最も多い報告数です。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(GAS):前週(37件)から51件へ増加しました。お盆前と同程度の水準へ戻っています
  • ヘルパンギーナ:前週(40件)とほぼ同じ39件でした。お盆期間後の増加はいったん止まり、横ばいで推移しています

目次

インフルエンザ

芦屋市・西宮市・神戸市のインフルエンザ感染症動向(2025年4月〜2026年3月)の週別報告数推移グラフ。2025年秋以降に急増し、2026年2月中旬に2457件のピークを迎えた後、3月にかけて減少している地域のインフルエンザ流行状況を示す。
  • 今週の報告数は242件で、前週(95件)から147件増加しました。前週の約2.5倍となる急増です。
  • 短期的(8週間)には、8月26日の57件から9月2日に37件へいったん減少しましたが、その後95件、242件と2週連続で急増しました。直近3週間で37件から242件へ増え、増加が加速しています。
  • 中期的(半年以内)には、4月以降に減少して5~7月はほぼ報告がない状態でしたが、8月下旬から明瞭な増加へ転じています。
  • 長期的(1年)に見ると、2026年2月のピーク(2,457件)には及びませんが、今週は4月8日以降で最も多い報告数です。今後さらに増加する可能性があり、推移に注意が必要です。

☝🏻 ご家庭で気をつけたいこと

  • 体調不良時には無理をせず休養し、登校・登園や外出を控えることが大切です。
  • 手洗い・マスク・換気など、基本的な感染対策が予防につながります。

🩺 臨床的特徴と受診の目安

  • 潜伏期は1〜2日、発熱を主徴とする急性呼吸器感染症です。
  • 高熱が続く、呼吸苦がある、基礎疾患を有する方や高齢者では重症化リスクが高いため早めの受診が推奨されます。
  • 抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内に投与することが望ましいとされています。

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COVID-19

芦屋市・西宮市・神戸市のCOVID-19感染症動向(2025年4月〜2026年3月)の週別報告数推移グラフ。2025年夏から秋にかけて急増し、2025年9月頃に約400件のピークを形成した後、秋以降は減少して低水準で推移している地域の新型コロナウイルス感染症の流行状況を示す。
  • 今週の報告数は79件で、前週(60件)から19件増加しました。
  • 短期的(8週間)には、9月2日の44件から60件、79件と3週連続で増加しました。今週は直近8週間で最も多い報告数です。
  • 中期的(半年以内)には、春の10~40件前後から夏にかけて増加し、7月22日に82件となりました。その後お盆期間に28件まで低下しましたが、今週は79件となり、夏の高い水準に再び近づいています。
  • 長期的(1年)に見ると、昨年9月の236件には及びませんが、流行の波が繰り返されています。増加が3週続いているため、換気や体調不良時のマスク着用など、状況に応じた感染対策が大切です。

クリニック診療では風邪程度の症状が多いものの、インフルエンザと同程度の辛さを訴える方も珍しくなく、肺炎に至って入院される方もおられます。

☝🏻 ご家庭で気をつけたいこと

  • 発熱や咽頭痛、咳などの症状がある場合は、外出や登園・登校を控えたり、人の多い屋内ではマスクを着用するなど、感染拡大防止にご協力下さい
  • 家庭内感染を防ぐため、共用スペースの時間差利用共用スペース利用時のマスク着用換気の励行を心がけましょう。
  • 高齢者や基礎疾患のある方との接触は特に注意してください。

🩺 臨床的特徴と受診の目安

  • 潜伏期は平均2〜3日、最長で7日程度とされます。発熱、咽頭痛、咳、倦怠感などの症状が出現します。
  • 現況は公共交通機関といった日常生活での感染も容易に起こり得るものと推定されます。
  • 高齢者、基礎疾患を有する方、妊婦は重症化リスクが高いため、早めの受診が望まれます。
  • 呼吸苦、強い倦怠感などがある場合は速やかに受診してください。

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RSウイルス感染症

芦屋市・西宮市・神戸市のRSウイルス感染症の感染症動向(2025年4月〜2026年3月)の週別報告数推移グラフ。2025年秋にかけて増加し9月頃に約70件のピークを形成した後は減少し、冬から春にかけては20〜30件前後で推移している地域のRSウイルス感染症の流行状況を示す。
  • 今週の報告数は47件で、前週(40件)から7件増加しました。
  • 短期的(8週間)には、8月19日の11件から13件、29件、40件、47件と4週連続で増加しました。増加傾向が明瞭です。
  • 中期的(半年以内)には、春から夏にかけておおむね10~30件台で推移していましたが、今週は47件となり、この半年で最も多い水準です。
  • 長期的(1年)に見ると、昨年10月の57件に近い水準まで増えています。季節的な増加に入りつつある可能性があり、乳幼児で呼吸が速い、胸がへこむ、哺乳できないなどの症状があれば早めの受診が必要です。

☝🏻 ご家庭で気をつけたいこと

  • 発熱、鼻汁、咳などのかぜ症状から始まり、乳幼児では急速に呼吸状態が悪化することがあります
  • 特に1歳未満の乳児や早産児、心疾患や肺疾患などの基礎疾患を持つお子さんでは重症化リスクが高いため注意が必要です。
  • ご家庭では、手洗い・マスク・換気などの基本的な感染対策に加え、同居家族からの持ち込みを防ぐ工夫も大切です。
  • 兄弟姉妹や保育園などを通じた家庭内感染が多いため、症状がある場合はできるだけ接触を避けましょう。
  • お子様の感染症と認識されることが多いですが、成人のかぜ症候群の腫瘍なウイルスとして知られています。本症のお子様との濃厚接触で成人も重症化するケースがあります

🩺 臨床的特徴と受診の目安

  • 潜伏期は2〜8日程度。鼻汁・咳・発熱などの上気道炎症状から始まり、乳幼児では細気管支炎や肺炎を起こすことがあります。
  • 乳児では喘鳴(ゼイゼイ)、陥没呼吸、哺乳不良、無呼吸発作などがみられる場合があり、「苦しそうな呼吸」は重症化のサインです。
  • 高熱が続く、呼吸が苦しそう、顔色が悪い、水分が摂れないなどの症状がある場合には早急な受診をご検討下さい。
  • 成人では軽症で済むことが多いですが、高齢者や免疫力が低下している方では重症化する可能性があります

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溶連菌性咽頭炎

芦屋市・西宮市・神戸市のA群溶連菌咽頭炎の感染症動向(2025年4月〜2026年3月)の週別報告数推移グラフ。2025年春以降に断続的な増減を繰り返しながら推移し、2025年末から2026年初頭にかけて100件前後の高水準となった地域の溶連菌感染症の流行状況を示す。
  • 今週の報告数は51件で、前週(37件)から14件増加しました。
  • 短期的(8週間)には、8月19日の27件から31件、38件、37件、51件と推移しました。今週はお盆前の水準まで増加しています。
  • 中期的(半年以内)には、6月17日の119件をピークに減少しました。今週は51件へ増加しましたが、初夏のピークと比べると半数未満です。
  • 長期的(1年)に見ると、季節を問わず報告が続き、28~119件の範囲で増減しています。急な発熱や強い咽頭痛があり、咳や鼻水が目立たない場合は、溶連菌感染症も考えて受診してください。

溶連菌性咽頭炎は、強い咽頭痛・高熱はあれど、咳が乏しいのが特徴的な、主にA群溶血性連鎖球菌による感染症です。
症状の強さもさることながら、合併症に留意が必要な点が日常的な感染症としては特徴的で、適切な対応を要します。

☝🏻 ご家庭で気をつけたいこと

  • 喉の痛みや発熱がある場合は無理をせず休養し、学校や園は登校・登園を控えましょう。
  • 咳やくしゃみの際はティッシュや肘で口を覆い、手洗い・うがいを徹底してください。
  • 兄弟や家族内での感染拡大を防ぐため、食器やタオルの共用を避けましょう。

🩺 臨床的特徴と受診の目安

  • 急性咽頭炎を呈し、咽頭痛・発熱・扁桃の白苔が典型的です。
  • 小児では「イチゴ舌」や発疹(猩紅熱様発疹)を伴うこともありますが、近年は典型的な発疹を欠く例もあります。
  • 抗菌薬治療により症状は速やかに改善しますが、放置すると急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症があるため、早期受診が推奨されます。

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ヘルパンギーナ

芦屋市・西宮市・神戸市の水痘(みずぼうそう)感染症動向グラフ(2025年4月〜2026年3月の週別推移|兵庫県感染症発生動向調査)

3大夏風邪の一つで、感染症学的には手足口病に類似したところがあります。
口に粘膜疹を生じ、しばしば風邪症状・胃腸炎症状をともなうといった点は手足口病に似ていますが、発熱が高い傾向があります。

動向

  • 今週の報告数は39件で、前週(40件)とほぼ同数でした。
  • 短期的(8週間)には、7月22日の110件をピークに減少し、8月19日には8件となりました。その後は13件、22件、40件と増加しましたが、今週は39件で増加がいったん止まりました
  • 中期的(半年以内)には、春までほとんど報告がありませんでしたが、初夏から増加し、7月に110件のピークを形成しました。現在はピークを大きく下回る水準です。
  • 長期的(1年)に見ると、夏を中心に増加し、冬にはほとんど報告されない季節性が明瞭です。今週は年間ピークの約3分の1ですが、口内の痛みで水分を取れない場合は脱水に注意してください。

咽頭結膜熱

芦屋市・西宮市・神戸市の咽頭結膜熱の感染症動向(2025年4月〜2026年3月)の週別報告数推移グラフ。2025年初夏から夏にかけて増加し7月頃に約70件のピークを形成した後は減少し、秋以降は10〜30件程度で増減を繰り返している地域の咽頭結膜熱(プール熱)の流行状況を示す。

咽頭結膜熱は、アデノウイルス感染症の一つで、結膜炎を伴う風邪と言えるものです。
3大夏風邪の一つです。

  • 今週の報告数は20件で、前週(31件)から11件減少しました。直近では増減を繰り返しており、今週は再び減少しています。
  • 短期的(4〜8週)には、6月以降は17〜33件の範囲で推移しており、明確な一方向の増加ではなく、週ごとの変動が続いています。
  • 中期的(半年以内)には、2月上旬と3月中旬に20件台後半、5月下旬と6月下旬から7月上旬に30件台となりましたが、その後は20件まで減少しました。
  • 長期的(1年)には、前年6月から7月には40〜70件台の週が続いていました。今季も夏に増加しましたが、現時点では前年同期より低い水準です。

☝🏻 ご家庭で気をつけたいこと

  • 発熱、のどの痛み、目の充血や目やにがみられる場合は、登園・登校や集団生活を控えるようにしましょう。
  • 咽頭結膜熱は接触感染・飛沫感染で広がるため、手洗いの徹底や、タオル・洗面用具の共用を避けることが重要です。
  • 発熱が続く間は脱水になりやすいため、こまめな水分補給を心がけてください。
  • 兄弟姉妹や同居家族に、発熱や目の症状が出ていないか注意深く観察しましょう

手足口病

芦屋市・西宮市・神戸市の水痘(みずぼうそう)感染症動向グラフ(2025年4月〜2026年3月の週別推移|兵庫県感染症発生動向調査)

3大夏風邪の一つで、名前の通り、手・足に皮疹、口に粘膜疹を生じ、しばしば風邪症状・胃腸炎症状をともなう感染症です。

動向

  • 今週の報告数は231件で、前週(356件)から125件減少しました。前週までの急増から大幅な減少へ転じましたが、依然として高水準です。
  • 短期的(4〜8週)には、6月上旬の23件から39件、60件、86件、126件、198件、353件、356件と急増し、今週は231件まで減少しました。
  • 中期的(半年以内)には、4月までは0〜6件程度でしたが、5月下旬以降に流行が急速に拡大し、7月中旬以降は200件を大きく上回っています。
  • 長期的(1年)には、前年夏のピークは43件でした。今週は減少したものの、前年同期を大幅に上回る流行規模が続いています。

流行性耳下腺炎(おたふく風邪)

芦屋市・西宮市・神戸市の水痘(みずぼうそう)感染症動向グラフ(2025年4月〜2026年3月の週別推移|兵庫県感染症発生動向調査)

おたふく風邪の通称で知られる、ウイルス性耳下腺炎です。
耳下腺炎が腫れた様子が「おたふく」に似ているのが特徴です。
まれに不可逆的な難聴を合併したり、精巣炎・卵巣炎といった合併症を伴うことがあります。

動向

  • 今週の報告数は2件で、前週(3件)から減少しました。
  • 短期的(4〜8週)には、6月上旬以降に減少が始まり、直近2週で減少幅が明瞭な状態です。
  • 中期的(半年以内)には、6月に7件のピークがあり、その後減少を経て現在の水準に至っています。
  • 長期的(1年)に見ると、6月以降は前週比の減少が連続しており、同様の推移が続く可能性があります。

水痘

芦屋市・西宮市・神戸市の水痘(みずぼうそう)感染症動向グラフ(2025年4月〜2026年3月の週別推移|兵庫県感染症発生動向調査)

水痘は、「みずぼうそう」の俗称で知られる、頭皮から脚まで全身性に水疱を伴う皮疹を生ずるウイルス感染症です。

動向

  • 今週の報告数は16件で、前週(7件)から増加しました。
  • 短期的(4〜8週)には、5月下旬以降にやや大きめの変動が続いています。
  • 中期的(半年以内)には、1月以降はややそれまでより高水準で推移しているように思われます。
  • 長期的(1年)に見ると、6月以降は前週比の増減を繰り返しており、同様の推移が続く可能性があります。
  • 水痘は園児・学童で集団発生が起こることがあるため、発疹や発熱が見られる場合は早めの受診と登園・登校の判断が重要です。

伝染性紅斑(りんご病)

2025年1月から2026年1月までの伝染性紅斑の報告数推移を示した折れ線グラフ。横軸は週、縦軸は報告数を示す。春から夏にかけて増加し、7月以降は高めの水準で変動しながら推移している。10月に高値を示した後、11月以降は低下し、年末から年明けにかけて減少傾向が続いている。

伝染性紅斑は、ほっぺたがりんごのように赤くなるのを特徴とする、りんご病の名で知られる感染症です。

動向

  • 今週の報告数は11件で、前週(16件)から減少しました。
  • 短期的(4〜8週)には、11月以降に減少が始まり、直近2週で減少幅が明瞭な状態です。
  • 中期的(半年以内)には、10月に85件のピークがあり、その後減少を経て現在の水準に至っています。
  • 長期的(1年)に見ると、11月以降は前週比の減少が連続しており、同様の推移が続く可能性があります。

ご家庭で気をつけたいこと

  • 頬に赤い発疹が出現するのが典型で、学校や園で集団発生することがあります
  • 発疹が出る頃には感染性は低下していますが、潜伏期(1〜2週間)は感染を広げやすいため注意が必要です。
  • 家族や周囲に妊婦がいる場合は特に感染拡大を防ぐことが重要です

臨床的特徴と受診の目安

  • 発熱や風邪様症状に続いて、頬部の紅斑(平手打ち様発疹)が出現するのが特徴です。四肢にも網目状の発疹が広がります。
  • 発疹出現後は全身状態が比較的良好であることが多いですが、妊婦では胎児感染による重篤な影響(胎児水腫など)が報告されています。
  • 妊娠中に発疹や感染が疑われる場合は、速やかに産婦人科に相談してください

妊婦さんへの感染では胎児への影響が懸念されるため、妊婦さんが感染するのは何としても防ぎたいところですが、伝染性紅斑がうつりやすいのは伝染性紅斑らしさが出る前の時期であるため、妊婦さんは十分な感染対策をなさって下さい

伝染性紅斑とは

別名「りんご病」といい、風邪症状+赤いほっぺたを呈するウイルス感染症です。
5年程度の周期性の流行を認める傾向があり、前回の当地での流行はまさに2019年末〜2020年2月頃でした。

大半の方にとっては大きな問題とならないものですが、合併症に留意が必要な方々がおられます。

合併症

胎児水腫
妊婦の感染を経て胎児が感染すると、胎児の体内に液体貯留しやすくなる胎児水腫という合併症をきたして専門医による管理・治療を要することがあります。
妊婦さんはマスク着用などの感染対策を十分になさって下さい。

骨髄無形成発作
溶血性貧血患者が感染すると、重度の貧血や、赤血球以外の血球減少を伴う汎血球減少症をきたすことがあります。

感染対策

りんご病を特徴づけるのはほっぺたの赤みですが、この症状を呈する時期には既に感染源になる時期を過ぎており、りんご病患者がごく身近で発生してからの対策は後手になります。
肝要なのは生活圏での流行の把握となり、特に妊婦さんは登園中のお子さんがおられましたら登園先の発生状況の把握に努めるなどして、ご自身の生活圏で発生があれば速やかに十分な対策をして下さい。

具体的な対策は飛沫感染対策・接触感染対策となりますので、マスク着用・手洗い励行をお勧め致します。

百日咳

芦屋市および周辺地域(神戸市・西宮市)における百日咳の週別報告数の推移を示す折れ線グラフ。春から初夏にかけて増加し、7月にピークを形成した後、夏後半以降は減少傾向となっている。最新週は10件で、前週10件と同水準で推移している。

百日咳は、長引くから咳を特徴とし、2025年に大規模な流行をきたした呼吸器感染症です。

動向

  • 今週の報告数は10件で、前週(10件)から横ばいでした。
  • 短期的(4〜8週)には、10月以降に減少が始まり、直近2週で減少幅小さい状態です。
  • 中期的(半年以内)には、7月78件のピークがあり、その後減少を経て現在の水準に至っています。
  • 長期的(1年)に見ると、8月以降は前週比の減少が連続しており、同様の推移が続く可能性があります。

ご家庭で気をつけたいこと

  • 数週間にわたり咳が長引く場合は百日咳の可能性もあるため、医療機関での受診を検討してください。
  • 咳による夜間の睡眠障害や、乳児への二次感染に特に注意が必要です。
  • ワクチン接種歴の確認や、未接種のお子さんには定期接種の機会を逃さないことが大切です。

臨床的特徴と受診の目安

  • 咳発作は夜間に強く、嘔吐を伴うこともあります。
  • 百日咳は「カタル期」「痙咳期」「回復期」を経過する呼吸器感染症です。特に乳児では無呼吸発作を起こす危険があります。