兵庫県感染症情報センターからリリースされている週報から芦屋市・西宮市・神戸市の情報をピックアップして集計したものを若干のコメントをつけて配信しています。
COVID-19
GW明けから5類感染症に移行しましたが、そのタイミングから衰えを見せることなく増加中です。
発熱・風邪・胃腸炎外来でもSARS-CoV-2迅速抗原検査は高い陽性率で、家族内感染も多い印象です。
重症化リスクの高い方はご留意下さい。
インフルエンザ
GW明けから増減を繰り返しつつ増加のトレンドでしたが比較的大きく減少しており診療の実感とも一致した傾向です。
来週の動向に要留意です。
市中にまん延しているというより、学校などで集団的に発生しているケースが多い印象です。
ヘルパンギーナ・手足口病
依然勢いに陰りを見せることなく増加中で、少なくともこの3年では最も報告数が多くなっています。
数的には流行真っ只中のCOVID-19の8割弱にまで達しており、方やCOVID-19が全年齢にくまなく発生するのに対して、方やヘルパンギーナはその90%が5歳以下に限られるのを鑑みると相当な勢いで拡大していると考えられます。
類縁疾患とも言える手足口病は大きな変動ではありませんが微増中です。
高熱と咽頭痛が特徴という点で溶連菌性咽頭炎と似ていますが、両者は好発年齢が異なります。
ヘルパンギーナは先述の通り5歳以下に、溶連菌性咽頭炎は4〜15歳に好発します。
RSウイルス感染症
RSウイルス感染症もインフルエンザ同様に2週連続で減少傾向です。
来週の動向に要留意です。
年長児以降にとってはそれほどの脅威ではありませんが、乳児、特に生後間もないほど警戒が必要な感染症です。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
6/22の集計で突然大きく増加しましたがその後はいつも通りの状態に戻ったようです。
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