芦屋市近隣感染症情報(7/20)

兵庫県感染症情報センターからリリースされている週報から芦屋市・西宮市・神戸市の情報をピックアップして集計したものを若干のコメントをつけて配信しています。

COVID-19

GW明けから5類感染症に移行しましたが、そのタイミングから増加しつつあり、特にこの2週間は増加のペースを増しています。
発熱・風邪・胃腸炎外来でもSARS-CoV-2迅速抗原検査は高い陽性率で、家族内感染も多い印象です。

重症化リスクの高い方はご留意下さい。

インフルエンザ

GW明けから増減を繰り返しつつ緩やかな増加トレンドを維持しています。

市中にまん延しているというより、学校などで集団的に発生しているケースが多い印象です。

ヘルパンギーナ

この3年では最多報告数となっていましたが、この2週間は増加傾向が頭打ちになった様相です。

高熱と咽頭痛が特徴という点で溶連菌性咽頭炎と似ていますが、両者は好発年齢が異なります。
ヘルパンギーナは5歳以下に、溶連菌性咽頭炎は4〜15歳に好発します。

手足口病

手足口病は大きな変動ではありませんがやや高めの水準で推移中です。

RSウイルス感染症

RSウイルス感染症はピークを越えた感がありますが、今週は増加しており来週の動向に要留意です。

年長児以降にとってはそれほどの脅威ではありませんが、乳児、特に生後間もないほど警戒が必要な感染症です。小さなお子様の水っぱなが多い風邪症状では胸の聴診は必須です。

溶連菌性咽頭炎

手足口病と同様にやや高めの水準で推移中です。

急性上気道感染症(≒かぜ)の中で数少ない抗生剤による治療を要するもので、その診断は丁寧に行う必要があります。高熱・強い喉の痛みがありながら咳が乏しいお子様は要注意です。