兵庫県感染症情報センターからリリースされている週報から芦屋市・西宮市・神戸市の情報をピックアップして集計したものを若干のコメントをつけて配信しています。
※インフルエンザの縦軸は右のものです
インフルエンザ
下図は直近1年間のインフルエンザの動向です。
年始の発生報告数の落ち込み&増加は単に年末年始の医療機関の稼働状況の影響ではなく、新たに増加トレンドになっている印象です。
現場的にはインフルエンザB型が特に多い印象です。
マスク・手指衛生・換気などの対策は適切にしておきましょう。
COVID-19
下図は直近1年間のCOVID-19の動向です。
ただし5月から5類感染症になったのにともない、定点観測に移行したためグラフは同時期からのものとなります。
12月中旬から明確に増加傾向に転じ、現状は第10波に相当する状況です。
現場の印象としては最近のものは喉の痛みが強いことが多く、時に溶連菌性扁桃炎を思わせる強いものです。喉の痛みにご留意下さい。
症状・重症化・後遺症などについて、ワクチンの接種回数に応じて程度・リスクの低減化を示すデータが出てきています。
基礎疾患がある方や高齢者はワクチン接種をより積極的にご検討下さい。
溶連菌性咽頭炎
下図は直近1年間の溶連菌性咽頭炎の動向です。
数値的には依然高値です。
溶連菌性咽頭炎は急性期の症状の強さも問題ですが、急性糸球体腎炎やリウマチ熱といった続発症が問題になる感染症です。
インフルエンザのような急激で強い発症に加えて、強い喉の痛みを伴う場合は本症を念頭に置く必要があります。
一般感染症としては、数少ない抗生剤を要するものですので疑わしい場合は速やかな受診をお勧め致します。
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