HPVワクチンを接種中の方へのお知らせ

2023年4月から使用可能なHPVワクチンはこれまでの2種類から、「シルガード®」が追加されて3種類になりました。
これに伴いカバー可能なHPV種が多くなり、子宮頸がんの発症リスクがより低下することが予想されます。

ただし、「発症リスクがより低下する」とは1回目からシルガード®を接種した場合を前提としたものであり、1〜2回目をサーバリックスやガーダシルで接種し、途中からシルガード®に変更した場合に期待されるメリットがどの程度得られるのかは不明です。また変更に伴うデメリットも現時点では不明です。

そのためメーカーは途中で変更しないことを推奨していますが、一方で定期接種の実施要領上は原則変更しないことを推奨しつつ変更は可能であるとしています。

当クリニックとしましてはご要望・お申し出がない限り原則に基づいて途中での製剤変更は行いません。また、「どちらがいいでしょうか?」という疑問についてはお答えするための判断材料も乏しく、お答えしかねる現況であることをご理解頂けますと幸いです。

現時点で1回目、ないし2回目を接種済みの方におかれましては、上記を鑑みて熟慮の程をお願い申し上げます。

定期接種④(小学生〜高校生)」もあわせて御覧ください。