高血圧

高血圧とは血圧が140/90mmHgを超えた状態で、生活習慣、遺伝的要因、加齢といった要因が複合的に重なって生じるものと考えられています。脳卒中や心臓病といった突然ライフプランの突然の変更を余儀なくされる疾病のリスクを高める一方、治療により上昇したリスクの低減が図れるため適切な対処が求められる疾患です。
  • 2023/04/01更新

最初にまとめ

  • 高血圧とは血圧が正常範囲を超えて持続的に高い状態です
  • 多くの場合、初期段階では自覚症状がないため、定期的な検査が重要。
  • 主要な原因**: 遺伝、食生活、運動不足、ストレス、喫煙、過度のアルコール摂取
  • 診断基準**: 一般的に140/90 mmHg以上が高血圧と診断される
  • 予防と管理**: バランスの取れた食事、定期的な運動、塩分摂取の制限、禁煙
  • 治療法**: 生活習慣の改善と必要に応じた薬物療法の併用
  • 合併症のリスク**: 心臓病、脳卒中、腎臓病などの重大な健康問題を引き起こす可能性
  • 家庭での血圧管理**: 自宅での定期的な血圧測定が重要
  • 医師との連携**: 定期的な診察とフォローアップが、効果的な管理と予防に不可欠

高血圧とは？

  • 高血圧は、血液が血管壁に対して強い圧力をかける状態であり、持続的に高い血圧を指します。高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、初期には症状がほとんどありませんが、未治療のまま放置すると心臓病や脳卒中、腎臓病などの重大な疾患を引き起こすリスクがあります。

症状

  • 高血圧の大半は無症状ですが、時に頭痛・めまい・動悸などを感じることがあります。

    ではなぜ治療が必要なのかというと、高血圧によって生ずる合併症の予防のためにです。

合併症

  • 血管壁に常態的に過度の圧がかかることで動脈硬化が進行し、その結果動脈硬化性疾患の発症リスクや死亡リスクなどが高まります。

脳の動脈硬化性疾患

  • 脳梗塞
  • 脳動脈瘤・くも膜下出血
  • 脳出血

心臓の動脈硬化性疾患

  • 狭心症
  • 心筋梗塞

大動脈の動脈硬化性疾患

  • 大動脈瘤
  • 動脈解離
  • 動脈破裂

その他の動脈硬化性疾患

  • 下肢閉塞性動脈硬化症
  • 腎硬化症

発症リスク・原因

  • 一般的な高血圧は複数の発症リスクが合わさって発症すると考えられます。
    一方、特定のホルモンの過剰分泌で二次性高血圧を発症することがありますが、適切に鑑別がなされないまま一般的な高血圧として治療されているケースも少なからずあるようです。

発症リスクの例

  • 遺伝
  • 食生活
  • 運動不足
  • ストレス
  • 喫煙
  • 過度のアルコール摂取

二次性高血圧の原因

  • バセドウ病
  • 原発性アルドステロン症
  • クッシング病
  • 褐色細胞腫

高血圧の診断基準

  • 日本高血圧学会は診断基準を診察室血圧・家庭血圧のそれぞれについて

診察室血圧

  • 140/90mmHg以上

家庭血圧

  • 135/85mmHg以上
  • としています。
    なお、収縮期、もしくは拡張期血圧のいずれかを満たせば診断基準を満たすものと考えます。

    診断基準は複数の研究において上記血圧を超えると有意に脳心血管病の発症リスクや死亡リスクが上昇することが示されていることを根拠にしています。

診断の手順

  • 健康診断で血圧高値を指摘され、医療機関に健診結果表を持参するとその日から降圧剤の処方が始まることがあります。
    この診療は適切でしょうか？
血圧測定と高血圧診断手順（高血圧治療ガイドライン 2019）
  • 血圧を日常的に測定されている方はご存知の事ですが血圧は日々変動します。
  • インフルエンザウイルスの感染症です
  • 1人の患者さんは新たに2人ほど感染させると考えられています
  • 短い期間で遺伝子変異を起こしやすく、免疫の監視から逃れやすい特性があります
  • その結果、毎年流行します
  • インフルエンザウイルスの感染症です
  • 1人の患者さんは新たに2人ほど感染させると考えられています
  • 短い期間で遺伝子変異を起こしやすく、免疫の監視から逃れやすい特性があります
  • その結果、毎年流行します
予約する button text