10月以降のHPVワクチン キャッチアップ接種について

現在芦屋市はこれまでに定期接種を受ける機会を逃した人々に対してHPVワクチンのキャッチアップ接種を今年度末まで実施中です。

各媒体では9月中の接種開始の推奨がアナウンスされれいますが、9月中に接種開始できなかった場合はどうしたらいいのでしょうか?

対象者

まずご自分が対象者かをご確認下さい。
対象者は

  • 1997/4/2〜2007/4/1生まれ
  • これまでのHPVワクチン接種回数が0〜2回

の女性です。
5月中旬頃に芦屋市から接種対象の方には通知が郵送されています。

HPVワクチンの概要

6月リリースした「HPVワクチン キャッチアップ接種のお知らせ」をご参照下さい。

接種回数とスケジュール

本キャッチアップ接種対象者がHPVワクチン接種を完了するには3回の接種を要します。
標準スケジュールで接種するなら9月中に開始しなければなりません。

、変則スケジュールで11月中旬には接種開始しないと年度内に接種が完了せず、残りの接種は自費となりますのでご注意下さい。

FAQ(よくあるご質問)

西宮市・神戸市をはじめ、殆どの自治体は事前申請することで市外医療機関で定期接種が受けられるようになります。
キャッチアップ接種の市外接種についても同様の対応の自治体が殆どで、西宮市民・神戸市民の方をはじめとする殆どの自治体の方があしやサニークリニックでHPVワクチンのキャッチアップ接種を受ける事ができます。

詳細は下記ページを御覧ください。

芦屋市外に住民票がある方の定期接種について

HPVワクチンの副反応は一般的に軽度で、一時的なものがほとんどです。
比較的見られやすい副作用は、接種部位の痛み・腫れ・赤み、筋肉痛、頭痛、発熱などですが、多くの場合その程度は他の筋肉接種ワクチンと同等です。

重篤な副作用は非常にまれです。

定期接種で使用されるHPVワクチンには

  • サーバリックス®
  • ガーダシル®
  • シルガード9®

の3種類があります。
原則的にはこれまでに接種を受けたもので残り分の接種を行い、やむを得ない場合に限り他剤で接種を継続します。
当クリニックでは他剤で継続する場合はシルガード9®を用います。

これまでサーバリックスを接種してきた場合

  • 標準的には、2回目は1回目から1ヶ月以上空け、3回目は2回目から5ヶ月空けて接種します。
  • 標準的に接種できない場合は、2回目は1回目から1ヶ月以上空け、3回目は1回目から5ヶ月以上かつ2回目から2ヶ月半空ければ接種可能です。

これまでガーダシルやシルガード9を接種してきた場合

  • 標準的には、2回目は1回目から2ヶ月空け、3回目は2回目から4ヶ月空けて接種します。
  • 標準的に接種できない場合は、2回目は1回目から1ヶ月以上空け、3回目は2回目から3ヶ月空ければ接種可能です。

原則的には標準的スケジュールで接種し、キャッチアップ接種の終了が近づくなど、標準的なものでは完了しない場合に限り非標準的なスケジュールで接種します。

この度のキャッチアップ接種は2025/3/31までに対象者が受けたHPVワクチンの接種費用を自治体が負担するというものです。

HPVワクチンは3回接種で完了となりますが、3回全てをキャッチアップ接種として受けるなら、原則的には9月中に、例外的には11月中までに1回目接種を開始すれば期限内に接種が完了し、自己負担は生じません。

上記のタイミングで開始できなかった場合2025/3/31までに接種は完了しませんが、そこまでの接種分については自己負担はなく、2025/4/1以降の接種分は自己負担が生じるということになります。

したがって例えば12月以降でも接種を思い立たれたなら1回でも2回でも今年度内に接種を受けて、少しでも自己負担を軽くして合計3回の接種を完了されることをお勧めいたします。

HPVワクチンキャッチアップ接種を受けるには

WEB予約がお勧めです。
下記ボタンから予約サイトにアクセスし、診療メニューから「ワクチン①」を選択して予約日選択に進んで下さい。

WEB予約時に「問診票」を開くと接種希望ワクチン申請フォームが開きます(実際の予診票ではありません)。
そちらから接種希望ワクチンの申請も忘れずにお願い致します。

下記ボタンからもフォームが開きます。