最初にまとめ
原因
感作
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この体制が整うことを「感作」と言います。
感作は全ての人に起こる訳ではなく、スギでは約50%に起こるとされています。
発症
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応答の程度は人により様々で、応答の程度がわずかなら無症状にとどまります。
感作された人のうち約50%が無症状、残り約50%が発症すると考えられています。
感作されるかどうかや発症するかどうかは遺伝的因子や環境因子などいくつもの因子が関与すると考えられています。
病態
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産生された抗体は肥満細胞と結合し、花粉が抗体に結合すると肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンといった化学伝達物質(ケミカルメディエーター)が放出されます。
鼻においては、ヒスタミンは主にくしゃみやはなみずなどの症状を、ロイコトリエンは鼻詰まりといった症状を引き起こします。
また眼においてはかゆみ・充血・涙目といった症状を引き起こします。
症状
鼻の症状
眼の症状
その他の症状
重症度
くしゃみ発作・鼻水(鼻漏)の重症度
【無症状】 0回
【軽 症】 1〜5回
【中等症】 6〜10回
【重 症】 11〜20回
【最重症】 21回以上
鼻詰まり(鼻閉)の重症度
【無症状】 鼻閉なし
【軽 症】 口呼吸は全くないが鼻閉あり
【中等症】 鼻閉が強く口呼吸が1日のうちときどきある
【重 症】 鼻閉が非常に強く口呼吸が1日のうちかなりの時間ある
【最重症】 1日中完全につまっている
治療
内服薬
第2世代抗ヒスタミン薬
抗ロイコトリエン薬
第2世代抗ヒスタミン薬・血管収縮薬配合剤
点鼻・点眼薬
鼻噴霧用ステロイド薬
点眼用抗ヒスタミン薬
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鼻噴霧用ステロイド薬は即効性は乏しいのですが、連用すると強い効果を発揮します。
中等症以下なら内服薬で開始、重症以上なら点鼻薬で開始し、 コントロール不十分なら他剤を追加していくのがいいでしょう。
なお本ページでは