風しん予防接種費用助成事業
風疹は感染力が強く、妊婦経由で胎児に感染がおよぶと生涯にわたりその影響を受けることがあります。ワクチンが有効な感染症ですが現在でも感染報告が散見されるため、芦屋市では要件を満たす方が風しん予防接種を受けやすいよう接種費用の助成を行っています。
最初にまとめ
助成内容
接種にかかる費用の一部を市が助成します
定期接種以外の自費接種の場合、医療機関ごとに各ワクチンの値段が定められており、そのうちの一部を市が助成するものです。
当クリニックの場合麻しん風しんワクチンを¥8,770で実施していますので(2021/2/8現在)、このうちの¥2,500を市が助成し、自己負担は¥6,270となります。
なお風しんワクチンは現在流通が乏しいため、麻しん風しん混合ワクチンで実施しています。
対象者
出産を予定・希望する女性とその同居家族が対象です
まず前提として
の 両方に該当し、さらに
の いずれかに該当する方が対象です。ただし、
は接種を受けられません。また、
ことが必須です。
接種の流れ
接種後に市に提出する書類が何点かあります
基本的には通常のワクチン接種と同じです。
あらかじめ予約します
予約日に接種を受けます
窓口で自己負担分のお支払い
※ 予約は3診療日以上先でお願いします。
※ 接種に先立って読む必要がある書類と記載が必要な申請書がありますので、基本的には事前にポストインさせて頂いています。
背景
なぜこういった助成があるのでしょうか
風しんの問題の一つに先天性風疹症候群が挙げられます。
先天性風疹症候群とは妊婦において、母親経由で胎児が風しんに感染して重篤な合併症をきたすものです。
先天性風疹症候群の症状
3大症状
その他の主要症状の一部
先天性風疹症候群の発生は少数ながら現在も 報告されており、風疹予防接種費用助成事業はこれを少しでも減らすために行われています。
兵庫県の風しんの現状
兵庫県は相対的にリスクの高いエリアです
下のグラフは 国立感染症研究所による2020年第1〜25週の都道府県別累積風しん報告数です。
兵庫県は東京都についで全国第2位の報告数です。
人口100万人あたりでみても兵庫県は全国第3位の報告数です。
資料
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